“希霜”天外?

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道具と手法から語る希霜流<2>

Photoshop を使えば、こうなるんだけど…
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前回は道具について語りましたが、今度は手法について。

デジタル時代になって Photoshop という、まるで
某二十二世紀的猫型ロボット(青くて耳のない…ね)のように
何でも夢を叶えてくれる素晴らしいソフトが世に普及しました。
あとからカラフルなボケを付け加えたり、人を消したり、
餅を引っ張るみたいに画像を横長に伸ばしたり、自由自在です。

そんな時代になった昨今、たまに聞くのが

「写真において、画像加工は是か非か。」

という質問。
いわゆる“思想”や好みの要素が関わってくるので
これは人ぞれぞれとしか言いようがありません。
双方の言い分はごもっともで、
絶対的な答えなんて出ないだろうと思います。

そもそも、自分の目的に沿った手法をとれば
おのずから貫くべきスタイルは決まってくるわけで、
本来悩むところではないんですが…
まあ、一般論を話し出すと長いので割愛します ^^;
(前記事をコピー&ペースト。笑)

さて。
2年前のものとはいえ、SONY のフラッグシップ機 α900 は
少々加工しても十分なクオリティーを維持できるだけの
2400万画素のすばらしい画像データを生み出します。
…だけど、基本的に“そこ”には手を出さないのが希霜流です。

写真展でよく聞かれるのが、

「これってパソコンで色つけてるんですか?」
「撮影してる時はこういう(カラフルな)状態ではないですよね?」
「えっ、これ写真なんですか?ホントに??」

…などの “でもこれは、あなたの妄想の世界でしょ?” という質問。
写真に詳しくない人からするとそれぐらい“ありえない”ようです。

ともあれ、十分に引きつけておいて(笑)

「ただ撮っただけの写真です。現実そのものです♪」

と自信をもって断言します。
希霜にとっては、これができることこそが写真の強みであり、
その性質を忠実に守ることで、更に先にある

「この世界には美しいものがたくさんありますよ」
「見ようとすれば、見たいものが見えるのです」
「なので、心のピントを幸せに合わせましょう」

というメッセージが、説得力を増す…と考えています。
これがもし、

「PC 使って手を加えて、こうやってるんですよ…」

なんて答えたら、どうでしょうか。

「所詮はドラマでしょ。そんなのリアルにあるわけないじゃん」
「あれはマンガの世界だから出来ることなんだってば」
「データ捏造すりゃあ誰だって論文書けるよね」(ダメですよ?^^;)

というのと同様、どこか冷めた目で作品を見てしまうと思います。
3つめは論外としても(笑)“つくりもの”の世界が悪いとは
まったく考えていませんし、それはそれで素晴らしいものです。

ただ、その方面を目指すなら
何も不自由な写真というツールにこだわる必要はないのです。

写真というのは、絶望的なほど思い通りにならない…。
いくら理論武装しても、理論で環境を動かすことはできません。
どんなに絞りを変えても、感度を変えても、
そもそもシャッターチャンスのないところでは撮りようがない。

ハッキリ言って、Photoshop を使えば
1年かかって撮る作品を、1ヶ月で作り上げることができます。
しかももっと高い(視覚的な意味での)完成度で。
まあ…やったことがないので、たぶん、の話ですけど。

なので、単に、

「見て見て♪希霜さんセンスいいでしょ?σ(^^v)」

と言いたいだけなら、間違いなく加工しまくります。

でも、思い通りにならない曖昧さを存分に含んだ現実を、
どう生きて、どう感じて、どう解釈して、何を見いだしたのか…
という過程こそが最も伝えたいものなのだから、
経験した過去を後から書き換えてしまっては台無しになります。

リアルな体験を象徴するものとして写真を撮っているからこそ
他人からの又聞きや書物からの引用ではなく事実・実感として、

「自分を知って、自分を受け入れて、そして素直に生きれば
 こういう幸せを感じさせてくれる存在が見えてきますよ」

とか

「たとえ不健康でも、体重が低下してぶっ倒れそうでも ^^;
 心の在り方次第でこんな世界に住めるんですよ」

とか

「全身に激痛が走る蕁麻疹に襲われまくりの一日でも ^^;;
 こんな美しいシーンに出会えるんだったら生きていたいよね」

とか、堂々と言えるわけです。
…え?例がなんかネガティブ?まぁまぁ、そう深く考えずに ヾ^^;

・・・ともかく(苦笑)
何らかのメッセージを伝えたいという主軸があれば、

・ホワイトバランスは変えていいの?
・RAW から現像するとき、どこまでいじくっていいの?
・カメラのピクチャーエフェクト機能は使ってもいいの?
・プリント時の色補正は、あり?なし?
・トリミングはどこまでなら OK なの?

など、際限なく湧き上がってくる疑問も、
目的に沿っているかどうかを基準に考えれば判断できるはずです。

希霜の場合は、
“自信を持って「これが現実です^^」と言えるかどうか”が基準です。
微妙だな(=人によっては解釈が分かれるな)と思うときは、
個展・コラボ展形式であればとりあえず展示してみて、
その作品に興味を持ってもらったら口頭で注釈します。

ブログでも、明らかに現実とは考えられない写真は
“Photoshop 使いました”とか“現像時に大補正”とか
一言入れるようにしています。

細かい話になってしまいましたが、
撮影~プリントの過程をひとつのゲームとして遊びたいのであれば、
つまらないことで悩まずにやりたいようにやったらいいと思います。
希霜だって、遊びで撮る時はピクチャーエフェクト使いまくるし、
インクの目詰まりを逆に利用したりもするし、やりたい放題です。

ただ、冷静に見れば、今の世の中には
写真よりも楽しそうなものが溢れるように存在しているし、
もっと刺激的で経済的(機材は高い…^^;)な選択肢に行ったほうが
賢い…かもしれません。
(まあ、価値観は人それぞれだけどね。)

なので、希霜的写真論としては、

「写真はゲームではない。人生そのものだ。」

と捉えて取り組んだほうが面白い、と思っています。


ちなみに上掲の画像(写真とは言いたくない)は、
春色を画面全体に追加すると同時に、都合よく木の枝を隠しています。
…が、手抜き工事ゆえ、よく見ればその跡が若干残ってます…ね?笑

と、毎度恒例の言わでものことを言って終わるパターン(^^;
 
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別館 『今日も、ちょっと幸せ。』
HP 『光と色の協奏曲』
 
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by lightful | 2011-09-15 21:30 | 希霜的写真論

日常をライトフルに綴る写真雑記 HP http://lightfulproject.jp/


by 希霜
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