“希霜”天外?

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作品を撮ることは、作者を紹介すること。

へなうさぎさんからのいただきものです♪
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話はまだ20代だった日に遡りますが…

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草月いけばな展「花のちからを信じて」を見てきました。

どの作品も自由で素晴らしく、フラッシュなしであれば撮影可
とのことだったので遠慮なく200ショットほど撮ってきました。

そのうちのいくつかを…。

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この日のメンバーは、カラーの先輩 Misa さん、彩り障子の tane さん
そして本日の主役、草月流いけばな講師のへなうさぎさん

お三方とも個性豊かで、人としての深みを感じます。
どういう方たちなのか解説を入れたいところですが、
まだこの記事の先は長いので割愛します。またの機会に… m(_ _)m

こちらがへなうさぎさんの作品 ↓

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***

さて、ここから希霜節スタートです ^^;

いけばなに限らずですが…特に立体作品を撮る場合に最も気をつけているのは、

・作者が込めた想いの本質を損ねないこと。
・余計なノイズを入れないこと。

…の2つです。

ノイズとは、
作者が意図していない作品環境と、撮影することで起こる実物からの乖離。

簡単に言うと、(例えなので話が浅くなりますが…)
余計な背景まで写ったり、レンズによって色や形が変わったりするということです。

意図的にそれらを利用するのは構わないのですが、
本当はそうあってほしくないのに…と感じながら妥協すると、それがノイズになります。

そこで、限られた空間でなるべくノイズを入れないために

 (テクニカルな解説をするなら、
  マクロレンズを使って歪みを少なくして更にボカシ気味に、とか
  望遠の特性を利用して背景を単純化させる、とか…まあ、そういう話になりますが…)

希霜の場合はあえて全体を撮らないということを、しばしば断行します。

「えっ、全体を撮らないと作者の意図が見えなくなってしまうのでは?」

と、思われるかもしれません。

たしかに、

 作者の想いを忠実に伝える=全体を忠実に写す

と考えると、ノイズとの兼ね合いでバランスを取るしかなくなるのですが…
こういうときこそ “Aであり、かつBでもある” 量子力学的発想の出番です!
( あ~あ、また始まった…って、今思ったでしょ ^^; )

気にせず続けますが(笑)、
妥協ではなく、両立することを考えてみましょう。

本当に、作品を忠実に撮らないと作者の想いが伝わらないでしょうか?
そもそも作者の想いとは、明確に固定された一つの点なのでしょうか?

希霜の解釈では、人の意識/無意識とは決して点ではなく、
比較的容易に変形する輪ゴムのような自由度のあるものだと思います。

撮影時に作品を見て、仮に何かを解かったつもりになっても、
そこで感じたものは「作者の想い」の形態のひとつにすぎないのだろう、と。

(なぜなら、同じ作品を見ても人ぞれぞれ受け取るものが違うから…)

ならば、すべてを感じ取って伝えようなどと難しい課題に挑まなくても、
あらゆる可能性を残したまま「作品の本質」を写しさえしておけば
実物を見るのとほぼ同じように、自然と伝わるのではないかと思うわけです。

希霜は、作品の本質とは、
作品の隅々にまで散らばり広がっている各要素の共通点であり、
その共通点が個性を形成する基本要素だと考えています。

つまり、作品のどの部分を切り出してきても
制作時の作者の「その人らしさ」が垣間見えている・・・はずです。

なので、一部分だけを撮りつつも「その人らしさ」を写しきることができれば、
ノイズを少なく抑えたまま作者の意図を伝えることができます。

ただし、最初から部分だけを見ていると、
どんなに頑張っても「部分の範囲内での共通点」しか見えません。
あくまでも「全体の共通点」を感じ取ることを心掛ける必要があります。

そのために、撮影するにあたって、まずは場の雰囲気を感じる。
それから作品を見る。・・・もちろん全体を見ます。

このときに自分の主観(興味や思考)が入ってしまうと、そこでフィルターが挟まって
他の人が感じる可能性を限定してしまうので、なるべく自分を無の状態に近づけます。

あくまでも例えですが・・・
この模様何となく顔に見えるな、と一度思ってしまうと、顔にしか見えなくなる
ということがありますよね。

それに似た感覚で、

「まるで○○みたい」
「これは△△を意味してるのかも?」
「これって、何でできてるの?どうやって作ってるの?」

という意識は、最初の段階では遠ざけておきます。
特に、言葉で意識を固定してしまわないように気をつけます。

その状態のまま、ノイズの少ないところを探して構図を整えて撮ります。
目の前の作品から心に沁みこんでくる本質と、写真から伝わる印象が同じならOK。
そうでなければ撮りなおし。

この誤差を見分けるための微妙な感覚の解像力が、
まだまだ修行不足ゆえ納得のいくレベルに達していないのですが・・・

理想的には、
作品の写真を見ることが、作者本人と対面することと同じ価値を持つような、
そういう撮り方をしたいと思っています。

一言でまとめるなら…
作者の幸せを伝える写真であると同時に、人と人をつなげる写真でありたい
という、いつもと同じ結論に行き着きます…ね。

しかしシンプルな概念ほど道は長い・・・ (^^;
 
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by lightful | 2012-03-30 08:38 | 希霜的写真論

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